20181213 [HYPER JAPAN] 『HYPER JAPAN 2018 WINTER』Special Reports ②

近年一層、パワーアップしているHYPER JAPANであるが、この11月のイベントでも注目のブースが数多くあり、日本の珍しい工芸品などを扱う個人企業が38団体も参加していた。その中からいくつかをご紹介させて頂きたい。

そして、今回のHYPER JAPAN 2018 WINTERの会場の様子、HYPER STAGE、J Culture Stagesのハイライトもレポート!


【BOOTH】

「EMU こけし」

遠くから見るとプラスチックでできた今時の電子機器のように見えるが、実は木製のこけしである。しかもただのこけしではなく、「黒板」コーティングが表面に施されているのでチョークでメモが書けたり、付属の黒板消しで消せるという、現代風なデザインの中に、どこか懐かしさを感じられる商品。しかも素材にもこだわりがあり、瀬戸内海の海に浮かべる木造船を製造の過程で出る木片(端材)をリサイクルとして使っている。

公式HP ➡ https://www.emubb.com/

「つまみ細工雛hina」

秋田県の手作りのつまみ細工店。写真を見て頂くと分かるようにつまみ細工作家の林聖子さんによって、1つ1つ丁寧に作られた、美しく繊細な作品である。デザインも全てオリジナルであり、ブローチから髪飾り、様々な形で使うことができる。雛hinaの作家活動を2013年より始め、パリでの活動のほか、「日本つまみ細工コンテスト 夏」ではフォトジェニック賞を受賞し、今回のハイパージャパンへの参加となった。ブーツにはつまみ細工を知らない一般の人のためのワークショップも設けられていた。

公式HP ➡ https://tsumamizaiku.wixsite.com/hinahina

「MANAHI 手ぬぐい」

秋田県で販売されている手ぬぐいブランド「MANAHI」。綿100%の素材を使い、江戸時代から伝わる「注染(ちゅうせん)という手法で染めている。絵柄も和風のものもあり、コンテンポラリーのものとバラエティーに富み、淡く優しい色合いである。

公式HP ➡ http://www.manahi.net/

「ハンドメイドのミニチュア「iketsuko」」

見ているだけで楽しくなる巧妙に作られたミニチュア作品。ただ細かいだけでなく、本物により似せて作ってある。ブースには虫眼鏡が置いてあり、皆、米が1粒1粒作られているのを確認し驚きの表情を見せる。特に目を引いたのは寿司屋であり、寿司屋の内装、カウンターの上に置かれた寿司などが本当に見事に作られていた。

公式HP ➡ https://minne.com/iketsuko

「重山陶器株式会社」

長崎からは伝統的な波佐見焼の古典分様の器を始め、ユニークなキャラクター商品も扱う、機能ととデザインを総合的に研究し、独自の商品を開発している。富士山が湖に映し出された様子を元にデザインされた箸置き、二つの小皿が一つについた皿などは確かにユニークで使いやすい。

公式HP ➡ http://www.jyuzan.jp/

「和の仕掛け絵手紙 山岡進」

「起こし文」歴、20年。和風3Dグリーティングカード製作者の山岡進さんは、自らスケッチした街並み、四季折々のアイテムなどの絵を元に、年賀状やカードに起こし絵を作ります。1つ1つの絵柄はとても優しく、オリジナリティに溢れ、そのカードを受け取った人が驚きと喜びを同時に味わえる粋な作品である。そのほかに起こし絵を額に入れ、壁に飾るものも製作している。

公式HP ➡ http://okoshibumi.2p5.jp/okoshibumi/top_okoshibumi.html

「切子 西野岩人」

佐賀県富士町で特別な技でガラスの器を作っている西野岩人さん。2013年にはテレビ番組でも紹介された。自宅に作業場を作り、透明なガラスに繊細な和の幾何学模様を刻んで美しく再現され、複雑な模様の器になると1つ作り上げるのに10時間以上かかる工程を一人で行っている。

2013年放送 ➡ http://wws.tv-asahi.co.jp/rakuen_2016/contents/past/0231/

「株式会社ifme(イフミー)」

愛知県で障害者就労持続支援B型事務所を経営され、雑貨店と併設することで、障害者の方が製作した作品の展示、販売も行っている井藤瑞栄さん。作品には刺繍などを施した小物から洋服まで様々な種類がある。障害者の方々が社会と協調、共聴、共存し共鳴できる環境づくりがコンセプトとしてある。

公式HP ➡ http://ifme-chord.com/index.html

「東京 和紙」

東京和紙とは 「Made in Tokyo」の和紙を作る団体です。 東京産の原料(楮)を加えて、東京の水道水や地下水を使い、東京在住の職人達で和紙を作る「All Tokyo Handmade」。

公式HP ➡ http://thewashi.tokyo/

「創生窯」

北海道の美しい大自然をテーマに独自のアートを追求する陶芸家岡田浩明さん。器の青い色が特徴的であり、その青は北海道の広大で美しい青い空からインスパイアされ、顔料などを苦労して混ぜ合わせて出来上がった色である。

創生窯 岡田浩明blog ➡ https://souseikiln.exblog.jp/

「harenchi ふんどし」

四国高知県のふんどし専門店。従来の男性が身につけるふんどしの常識を打ち破り、究極の肌触りと履き心地にこだわり、「履いてない感」を重視しつつ、男性だけでなく、女性にも履けるような女性シリーズもある。2018年夏より「土佐の草木染め」のふんどしも販売開始。店員の女性に実際の履きごごちはどうかと尋ねると、毎日履いているいるが、普通のショーツよりも良いとのことで、タイトなジーンズを履いてもショーツのように線がジーンズの上から見えないため、とても気に入っているそうだ。

公式HP ➡ https://harenchi.stores.jp/

「美濃焼タイル アクセサリー ぽぽろ」

岐阜県多治見市の伝統文化品である美濃焼タイルを現代風にアレンジし、アクセサリーや雑貨を作っている。

公式HP ➡ https://www.popolo369.com/

「小松屋 三味線」

三味線には猫や犬の皮、花林などを使用することが多いが、小松屋は動物の皮を使用せず、人工皮にこだわり、それを使用した三味線を作っている。

公式HP ➡ https://shamisen-komatsuya.com/

「エピリリ」

ブースいっぱいに様々な商品を並べた雑貨屋。和雑貨らしい淡い色彩の可愛らしい雑貨が沢山あり、子供の頃行った文房具屋さん様な楽しさだ。特に気になったのが、消しゴムはんこ。自分の名前を掘ってくれたり、いろいろな絵柄をスタンプに手軽にできる。

公式HP ➡ https://www.epilyri.com/

「書家 天羽汕景」

天羽汕景 Sankei Amo 。伝統とモダンをテーマに力強い書風が特徴。

公式HP ➡ http://sankei-amo.com/

「書家 安藤貴代」

安藤貴代。書家とデザイン画がミックスされた女性らしい作品が特徴

公式HP ➡ https://fudeart-takayo.jimdo.com/

「書道家 淳一岩崎」

「書道家 髙橋しょうへい」


【Hyper Japan Digest Gallery】

*ITK ハンドロイド、遠距離操作可能な五指可動型ロボットハンドのデモンストレーション

*イギリス最大の食品などを扱う日系企業、ジャパンセンター

キティーちゃんと撮影する場所/ぬいぐるみなどを日本のキャラクターを売る雑貨店

*夏にも参加されていたイラストレーターJon Turner ➡ httpwww.thisisjonturner.com

*日本からの酒や伝統工芸品を海外に輸出している「Japan Page」のブース

*大関/宝酒造から無料酒サンプルを提供ブース

*株式会社DOGAの3Danimationをソフトを試す人

*竹刀を使用しての居合道道場のデモンストレーション 

*手作りアクセサリーの母と娘のコンビ

*コスプレイヤー

*メイドカフェ

*出演者の増山麗奈さん/岡本麻里菜さん/青井美文さん/澤 葉子さん/タケシィさん/木村加代子さん


【HYPER STAGE】

「一川響とDJ TAKAKI」

ロンドンを拠点に欧州唯一の津軽三味線奏者の一川響さんと同じくロンドンを拠点にカリスマDJと呼ばれているTAKAKIさんの異色のコラボレーション。これまで幾度となくこの二人のコラボレーションは行われ、毎回素晴らしい曲を披露してくれる。

一川響公式HP ➡ https://www.hibikishamisen.com/

DJ TAKAKI公式Blog ➡ https://djtakaki.exblog.jp/


【J Culture Stages】

「イギリスで唯一の演歌歌手、望月あかり」

ロンドン在住の演歌歌手といえば、もうこの人しかいない、というほど、知名度上昇中の望月あかりさん。ここ最近では日本のバラエティ番組でも彼女のロンドンの歌手活動を紹介され、英国内外で、日本のイベントには必ずゲスト出演として呼ばれている。三味線奏者の一川さんとのコラボもあり、二人は益々活動範囲を広げているロンドン在住のエンターテイメントではないだろうか。

公式HP ➡ http://www.akarisinger.com/

「歌庭コラボ」

庭園家の田畑冬樹さんとソプラノ歌手岡本麻里菜さんによる異色のコラボレーションパーフォーマンス。2014年にユニット結成し、これまで4回のTV番組出演、5回の舞台公演をし、歌唱のストーリーの展開に合わせ、その状況となる庭を舞台上で完成させるという新たな舞台芸術を作り上げている。岡本さんの本格的なオペラの歌声は素晴らしく、そこへ田畑さんのコミカルな動きと語りの面白さのギャップがこのコラボレーションの最大のみどころである。

公式HP ➡ https://utaniwa-korabo.amebaownd.com/


取材/Chikako Osawa-Horowitz

Osawa Horowitz Media Productions Limited
www.j-news-uk.com  Editor, Web Magazine

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