20190405【AnimeJapan 2019】下野紘さん梶裕貴さん出演!【Netflix × Production I.G × WIT STUDIO × Sublimation】<ネトフリアニメ部 出張版#1>Report!

今年も盛大に開催された世界最大級のアニメの祭典『AnimeJapan 2019』。 初日23日NetflixブースのBEACH STAGEでは【Netflix × Production I.G × WIT STUDIO × Sublimation】と題して、Production I.G/郡司さん、WIT STUDIO/和田さん、Sublimation/小石川さん、声優の下野紘さん、梶裕貴さんがゲストとして、昨年7月より始まっている、吉田尚記さん(ニッポン放送)司会による<#ネトフリアニメ部 出張版#1>ステージが開催されました。

【制作会社×キャストの新ジャンルトーク!】

まずステージに出てきた、ネトフリアニメ部部長の吉田さんは女性ファンの多さにびっくり。そして、「今回は第一線で活躍しているゲストの方々をお呼び致しました!」と、まずは下野さん、梶さん、WIT STUDIO/和田さん、Sublimation/小石川さん、Production I.G/郡司さんと紹介がされて行きます。

すると郡司さんから、「実は今回うち(Production I.G)からは「攻殻機動隊」担当の牧野が登壇するはずだったのですが、間違えて幕張に行ってしまい、代わりに10分前に僕が呼ばれました。」との衝撃の事実を聞かされ、開場からも驚きの声が!この事実に下野さんも「僕も一瞬過ぎりました(笑)。」との事(笑)。今その牧野さんはこちらに向かっていると伝えられ、まずはProduction I.G/郡司さんから、自社の紹介が始まりました。

■各社主な制作作品

《Production I.G》

「B: The Beginning」(NETFLIXオリジナル作品)、「ULTRAMAN」(NETFLIXオリジナル作品)、「攻殻機動隊」S.A.C.シリーズ 他

《WIT STUDIO》

「進撃の巨人」、「魔法使いの嫁」、「鋼鉄城のカバネリ」 他

《Sublimation(CG制作会社)》

制作協力作品:「PSYCHO-PASS サイコパス」、「ジョーカー・ゲーム」、「BLOOD-C」 他

《下野紘 出演作品》

「進撃の巨人」、「ジョーカー・ゲーム」、「弱虫ペダル」、「ソードガイ The Animation」(NETFLIXオリジナル作品) 他

《梶裕貴 出演作品》

「進撃の巨人」、「ジョーカー・ゲーム」、「B: The Beginning」(NETFLIXオリジナル作品)、「からかい上手の高木さん」 他

Netflix Japanではアニメに力を入れており、今後もテレビ放送だけで無くNETFLIXオリジナル作品もどんどん作られて行く事を踏まえられ、次のテーマでトークが繰り広げられます。

左MC吉田尚記さん 右Production I.G/郡司さん
左WIT STUDIO/和田さん 右Sublimation/小石川さん

【NETFLIXとの未来】

上記のトークテーマが出た瞬間に、下野さんが「超硬い!」とつい本音が出るくらい、他では中々語られないテーマです。

■NETFLIXと包括的業務提携をしている制作会社

・Production I.G ・ボンズ (3月提携)・Sublimation ・アニマ ・デイビットプロダクション ・WIT STUDIO

これにより➡ネトフリオリジナルアニメが6作品も決定!

■NETFLIXとの制作メリット

和田さん「うちは長いシリーズを作りがちなので、単発だと作れないような声優さんや制作スタッフとの関係性がNETFLIX作品だと作れるので、より深いキャラクター性が出せるのも特徴の一つです。」

小石川さん「うちの特徴であるCGだけの部分を制作していたのが、自社IPタイトルを制作させて頂く事になりました。包括的業務提携とは何年の間にアニメを何本作りましょう。と契約をするので、制作側も数年先まで仕事が途切れない安心感があります。現場のスタッフに今までよりちょっといいお給料をあげられるかなと(笑)。」

下野さん・梶さん「それって大事な事ですよね!」

梶さん「選んでもらわないと仕事が出来ない職業なので、そういう意味では安定という部分で、一つの役を長くやらせていただく有難みと云うのは、役への愛情と社会人としての安心感につながります!」

制作×安定=アニメ制作のクオリティーupに繋がっていく。

制作側にとっても、声優さんにとっても定期的に作品を作れる=安定につながる事がどれだけ有難い事か、ひとしきり話が盛り上がり、ボンズとともに包括的業務提携を真っ先に行ったProduction I.G郡司さんへ話をお聞きします。
すると、郡司さんがまさに契約まわりの業務をされていたらしく、そのメリットをよくご存じだという事で「NETFLIXさんはクリエイターに理解があるので、オリジナル作品が作りやすい。企画が決まるまでのジャッジが早いのも特徴です。」と語られた。

■NETFLIX ×各社オリジナル作品

●Production I.G 『攻殻機動隊SAC_2045』

経緯:制作意欲にNETFLIXさんが乗ってくれた。

●WIT STUDIO 『ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン』

経緯:NETFLIXさんから吸血鬼ものを提案され、監督:牧原亮太郎氏と作画監督:西尾鉄也氏の豪華メンバーで作品制作に取り組む。

●Sublimation 『ドラゴンズドグマ』

経緯:カプコンの大人気ヒット作。「進撃のバハムート」で制作したCGの部分を見てNETFLIXさんから提案頂いたタイトル。目下制作中。かなりの出来に乞うご期待。

●NETFLIXオリジナル作品・『ソードガイ The Animation』出演時の感想

下野さん「かなりリアリティのある表現をされていて、キャストさんも大ベテランの方が出られていてその演技を見ると、自分も負けちゃいけないぞ!という気持ちになりました。」

●NETFLIXオリジナル作品・『B: The Beginning』出演時の感想

梶さん「力の入り具合も勿論、制作期間も制作前段階も含めるともの凄い時間と愛情をかけて作られているのを感じました。」

【企画:キーワードトーク!】

●今でも”忘れられない”教訓やエピソードについて

梶さん「郡司さんは会場を確認するっていう(笑)。」

郡司さんがそうそうそうと手振りで答えます(笑)。

和田さん「忘れられないと言えば、先日有難い事に梶さんにWIT STUDIOに遊びに来ていただいたんですよ!」

梶さん「そうなんですよ!実際に資料集を見せていただいたり、ペンで描かせていただいたり。これだけの人がこれだけの想いをもって作ってくださったものに、僕たちの声が合わさって作品ができ上がるんだって、現場に行かなきゃ分からないことだと思ったので有り難い機会をいただけて本当に嬉しかったです。」 最終的に人が物凄く増えて、ちょっとしたパーティーみたいに盛り上がったそうです。

小石川さん「忘れられない教訓として、新人の頃にとある先輩に、”人に凄い!と思わせるにはどうしたらいいと思う?”と、教えてもらったのが、”画面の中に一瞬では理解できない程の情報量を出すんだよ!”ということ。
それが教訓として活かされていて、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」でSDの空間の中には40万隻の戦艦がいたんですけど、カメラに映ったのは16万隻なんです。」

下野さん「とあるトーク収録で最後の食事の時にお酒も出して貰ったら、収録後に記憶を無くしてしまって(苦笑)。」

翌日梶さんから”下野さん…本当にあれはダメです”と、今までにないくらい憐れみを持った声で言われた事が今でも教訓との事です。梶さんも丁度その話を言おうとしていたようで仲の良さが伺えました。

【企画:どっちの作品ショー!】

こんなアニメがあったらいいなと下野さん、梶さんそれぞれにプレゼンをしていただき、どちらが良かったか札を挙げていただきます。お題は、
:NETFLIXが完全オリジナル作品を発表!あなたならどんな作品にしたい?:
まずは梶さんから。「みなさんアニメは好きですか?僕は好きです!」と皆さんに問いかけ、引き付け、導入をします。
そして、次に梶さんは「朝ドラが好きです。」と語ります。ここで最も自らの好きな事の話をする事で、聞いている人に弁論者の真摯さと熱意をアピールし、本題を聞いてもらえる様に促します。
そして、本題の「NETFLIXならではの作品を作るにはと考えた時に、一つの作品を登場人物ごとの視点で作ったら面白いと思います。」と、”NETFLIXならではの作品”と云う部分にもきちんと言及し、提案した内容も面白く、加えて「ここにいるスタッフの皆様に協力してもらい」と加味する事で、確実にその方たちを味方に付けました。
更に「進撃の巨人」の宣伝もするという、この素晴らしい梶さんのプレゼン力を観られた事も、このステージならではですね!

続いて下野さん。
「僕は元々家族がみんなアニメ好きな家でした!昨今思うのは、人と人の繋がりが希薄になっていて、それをアニメーションで伝えていきたい。」そして、この後からは下野さんが演じてみたい、探偵ものの話をされて行きます。
その探偵ものの話にはSF近未来の要素、そして人との繋がりを盛り込んでいきたいと話をされていきました。

お二人のお話を踏まえて。さて、判定は…!

梶さん「ありがとうございます!」

NETFLIXのギフトカードをゲットした梶さん、優しく一枚を下野さんに渡します。

梶さん「僕の企画で探偵ものやってもいい訳ですし!大事なのは人との繋がりですよ、皆さん!」

下野さん「皆さん、梶裕貴を宜しくお願いします!」

ここで、グラフィックレコーディングがこんな風に仕上がりました!

そして、最後に皆さんから一言。

「実はこういう所で話をするのがほとんど初めてだったのですが、楽しい時間を過ごせました。」と小石川さん。

「これからも頑張ってアニメーションを作っていきます!NETFLIXをよろしくお願いします!」と和田さん。

「幕張とビッグサイトを間違えるなと(笑)。」郡司さん。

「制作の皆さんとアニメーションの今後の話とか中々出来ない経験であっという間でした。」と下野さん

「普通にNETFLIXを見ていて、電波が無くてもダウンロードをしておけば便利ですし、今後も沢山アニメも作られて行くと思いますので、NETFLIX共々これからもよろしくお願いします!」と梶さん。

そして、何と最後の最後で牧野さんが登場!「幕張は閑散としていました!(笑)」と牧野さん(笑)。

吉田さん「間に合って頂いた登壇の5人では無く、6人の皆さんに大きな拍手をお贈り下さい!ありがとうございました!」

こうして新ジャンルトーク・制作会社×キャストの貴重なステージは大盛況のうちに終了したのでした。

文/皆美光 写真/ataca maki

©ataca maki:PROFILE
イベント撮影やウエディング、エンゲージメントフォト、家族写真
様々な業種の店舗のwebページ、ブログ、DM等の撮影も行う。
Website http://151truevine.wixsite.com/less-is-more

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