【カナダのここが特徴・カナダ流!】
■カナダはまぎれもない「メープルの国」!
●メープルシロップ
メープルの樹木は、夏の間に樹木の内部に蓄えたでんぷんを糖分に変えて、カナダの冬の厳しい寒さに耐えます。そして雪解け水が流れる頃、その時期特有の昼と夜の温度条件によって、樹木は、夜間に土壌からミネラルたっぷりの水分を吸い上げ、昼間に糖分をわずかに含んだ樹液“メープルウォーター”をわずか10日から20日ほど流し出します。それをひたすら煮つめて水分を飛ばしたものが”メープルシロップ”なのです。
●メイプルリーフ金貨&銀貨
カナダ王室造幣局発行の地金型金貨と銀貨。
●メープルの美しい紅葉
美しい赤と黄色の紅葉したカエデの樹木。原生林があるのは、世界的にもカナダのケベック州とオンタリオ州、アメリカの一部などに限られており、カエデの樹液を煮詰めて作るメープルシロップは、世界全体の90%がカナダで生産され、このうち85%をケベック産が占めています。
入植者たちが最初に拠点を築いた場所、ケベック・シティには、世界でも限られたエリアにしかないカエデの樹々が生い茂り、極寒の冬を越すのに欠かせないエネルギー源「砂糖」をもたらしてくれました。
■移民歓迎! カナダは多文化主義、多民族国家
カナダは歴史的に、移民を歓迎し受け入れる事でで発展してきた国で、1971年世界で初めて多文化主義を国家政策として採用した事は画期的でとても未来的です。英語とフランス語の二カ国語が公用語のバイリンガル国家でもあります。
■その他のカナダらしいものと言えば?
●カナディアン・チューリップ・フェスティバル
首都オタワで5月に行われ、街中が色取り取りのチューリップで埋め尽くされます。
オタワのチューリップフェスティバルの歴史は、第二次世界大戦中、妊娠中のオランダのユリアナ王女(後に女王)が戦火を逃れてカナダに避難していた際、オランダには「王位継承者はオランダで誕生した者に限る」という法律がある為、
カナダ政府の計らいで王女が出産の為に入院していた病室を一時的にオランダ領にし、そのお蔭で1943年に誕生した、三女のマルフリート王女は王位継承権を守る事が出来たのです。これに感謝して、1953年から毎年チューリップの球根が送られてくるようになり、このフェスティバルが始まりました。
●プレーリードッグ
北米の草原地帯に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生息している可愛らしくユニークな見た目の、リス科の動物です。危険が近づいたときに、犬のような鳴き声で仲間にその危険を知らせるため、「プレーリードッグ」と呼ばれるようになりました。
■カナダで開催されている日本文化イベント
●Japan Festival Canada➡ https://japanfestivalcanada.com/
【カナダの美しい景観・観光地】
●バンクーバー
活気溢れる西海岸の港湾都市で、カナダで最も人口密度が高く、最も多様な民族で構成されています。山に囲まれ、映画の撮影地としても人気が高く、アート、演劇、音楽シーンも盛んです。また市内には、地元のアーティストの作品で知られるバンクーバー美術館や、先住民の傑出したコレクションを収蔵する UBC 人類学博物館もあります。
●ナイアガラの滝でのアクティビティ
アメリカとカナダの国境に落ちる世界三大瀑布ナイアガラの滝。年間1450万人もの観光客が訪れるカナダを代表する観光地です。雷のような豪快な水音と、恐ろしい勢いで滝壺に落ちてゆく激流自然の脅威を体感できるスポットで、テーブルロック展望台からは、ナイアガラの三つの滝と、滝壺近くまで巡るクルーズ船、夜のライトアップが鑑賞できます。
●モントリオールのマリア大聖堂
世界の女王マリア大聖堂 (Cathedrale Marie-Reine Du Monde). ケベック州で3番目に大きい、カトリック教会です。
●ガリバルディ湖
ブリティッシュコロンビア州にある氷河の溶け水からなるターコイズ色の高山湖です。あたり一面、高山植物など素晴らしい景色が堪能でき、春の終わり頃はガリバルディ湖のバレーからは火山丘の名残であるブラック・タスク(Black Tusk)も間近に見ることができます。
●イエローナイフのオーロラ
北極圏に近い「イエローナイフ」。冬のイエローナイフに3日間滞在すると9割以上の確率でオーロラに遭遇できると言います。静寂に包まれたカナダの冬の空に、突如始まるオーロラショーは神秘的な絶景です。
●ウィスラービレッジ・山頂
カナダ・ブリティッシュコロンビア州に位置する世界有数のスキーリゾート。ウィスラー・ビレッジはウィスラーの中でも多くのお店が立ち並ぶエリアです。ビレッジ内にあるお店の数は110以上もあり、ここを訪れれば食料品・日用品、アウトドアグッズやウィスラーのお土産までなんでも揃います。
●カナダ氷河ツアー
コロンビア大氷原の一部であるアサバスカ氷河は、北半球最大規模の氷河。この氷河だけでも総面積6㎢という巨大なものですが、これでも全体の2%だそう。安全を確認したコーンの内側エリアなら自由に散策したり、写真を撮ることができます。足下に300mもの分厚い氷があると考えると自然の雄大さには圧倒されてしまいます。氷河の冷たい水を飲むのも滅多にできない経験です。
●ケベック旧市街
北米におけるフランス文化の中心的役割を担ってきた街。イギリスの支配下となり、1867年にカナダが建国してからもなお、ここにはフランスの言葉と伝統が引き継がれてきました。城壁に囲まれた旧市街は、中世ヨーロッパの面影が色濃く残る世界遺産です。
【カナダの多国籍な食事】
カナダの家庭料理の多くは、イギリス、フランス料理が元になっており、北米の食事、ハンバーガーやパスタ、ピザなども主流です。しかし、カナダは世界中からの移民を受け入れてきた移民大国でもあるため、多国籍な料理も楽しめます。
●アイスワイン
デザートワインともいい、凍ったブドウのみを使用して作られたワインです。芳醇な甘みが魅力のデザートワインです。
●アルバータ牛のステーキ
日本の牛肉とは違い赤身の多いアルバータ牛ですが、肉質は柔らかく、火を通してもそれほど硬くはならないのが特徴です。
●プーティン
フライドポテトにグレイビーソースと粒状のチーズカードをかけたファーストフード形式の食べ物で、代表的なカナダ料理です。
●モンティクリスト
カナダで生まれた、クロックムッシュをフレンチトーストで作る朝食向けサンドウィッチです。
【カナダの移民の歴史】
カナダの先住民は4万年前の氷河期にシベリアからベーリング海峡がまだ陸続きだった頃渡ってきたインディアン(モンゴロイド)で、カナダ史上「ファースト・ネイションズ」と呼ばれる。
エスキモーは北極圏のシベリア極東部・アラスカ・カナダ北部・グリーンランドに至るまでのツンドラ地帯に住む先住民族です。
最初にカナダを「発見」したのは、1497年イギリスのイタリア人探検家ジョン・カボットとフランス人ジャック・カルティエである。
16世紀半ば、セントローレンス川中流域に植民地フランス領を創設。1682年ミシシッピ川流域をフランス領と宣言し、1712年ヌーベルフランスはメキシコ湾にいたるルイジアナ植民地にまで拡大した。
17世紀から18世紀にかけて植民地時代の北米大陸で行われた一連の英仏抗争の総称を北米植民地戦争と言う。各植民地戦争は欧州における国家間の戦争に呼応しており、この一連の抗争の最後となる七年戦争が勃発後、1759年ケベックは英軍の占領地となる。
1763年のパリ条約でフランスはカナダの植民地を放棄し、ケベックは正式に英領となり、以後、イギリスはカナダ植民地と称するようになる(カナダの名称は仏領時代から存在)。
1775年、アメリカ独立戦争が勃発しアメリカ革命軍はモントリオールを占領し、ケベック市に迫ったが撃退。
1783年、カナダの人口が増えたため、英国議会はアッパー・カナダ(上カナダ・現在のオンタリオ州)とロウアー・カナダ(下カナダ・現在のケベック州)に分離。1840年には上・下カナダが中央政府の管理下に置かれ、これ以後はカナダ・ウエストとカナダ・イーストと呼ばれる。
南北戦争後アメリカが産業革命によって急速に発展を始めると、再びアメリカによるカナダ併合の危機が高まったため、英国は自治領カナダ政府を成立させた。
この時期のカナダを代表する職業のひとつに傭兵があり、 第一次世界大戦が勃発すると、カナダは英連邦の一員として参戦。戦後、カナダは1919年のパリ講和会議にも代表を送り、国際連盟にも参加した。
1926年イギリスはカナダに外交権を付与し、1931年英連邦諸国は英国と対等であり、共通の国家元首(英国君主)に対する忠誠心で結びついているだけであると決議した。このウェストミンスター憲章によってカナダは実質的には独立を達成した。
アメリカ合衆国における株価大暴落に端を発する世界恐慌は、カナダにも様々な影響を与えた。第二次世界大戦では、カナダは英連邦の一員として直ちに参戦した。
戦後のカナダは国際連合とNATOに当初から加盟し、1964年には赤白のカエデの葉の国旗を制定。
1969年には英仏両語がカナダの対等な公用語として定められた。
1982年に英国のカナダ法の改正と、それに続くカナダ憲法の成立により、カナダは真の独立国家としての地位を確立。
1999年には香港からの移民のエイドリアン・クラークソンがカナダ史上初のアジア系総督に就任し、さらにハイチからの移民のミカエル・ジャンが2005年にカナダ史上初のアフリカ系総督に就任した。
●カナダ国旗
両側の赤い帯は太平洋と大西洋で、中央のメイプルリーフがカナダを象徴する。赤と白は国の色で、メイプルリーフは伝統的にカナダのシンボルとされてきた。葉の先端の尖った部分と枝を合わせた12の数は、国を構成する10州と2準州を表している。
文/皆美光
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