最新テレビシリーズ「スター・ウォーズ レジスタンス」が、いよいよ12月9日(日)夜7時~ディズニーXDとDlifeにて放送される。
日本初放送を記念して行われた、エグゼクティブ・プロデューサー、アシーナ・ポルティーヨ氏とポリゴン・ピクチュアズのジャック・リアン氏を迎えて行われた「東京コミコン2018」メインステージでのトークイベントの模様をお届け!
※※※『スター・ウォーズ/レジスタンス』※※※
★12月9日(日)夜7時~ ディズニーXDとDlifeで同時日本初放送!★
司会進行のマックスウェル・パワーズ氏が登場し、まずは初上映となる「スター・ウォーズ レジスタンス」のPV上映からスタートした。
そして上映後、アシーナ・ポルティーヨ氏とジャック・リアン氏が登場!
~まずはエミー賞受賞についてお聞かせください
アシーナ「当時授賞式では、非常に非現実的な瞬間でありまして、受賞者がクローンウォーズだと発表された時、凍り付いて失神する山羊の様に本当に何も覚えていない状態で、ロボットの様に只ジョージ・ルーカスの後について行きました。」
~『スター・ウォーズ/レジスタンス』の作品の概要をお聞かせください
アシーナ「この作品は『フオースの覚醒』の6か月前の時間軸で、戦争も行われていないと云う状況です。また『ジェダイの帰還』という作品の30年後の時代設定なのですが、今回我々は、この番組の制作機会としてジェダイでは無くて、パイロット達を描きたい所がありました。「レジスタンス」がどの様に出来上がって大きくなっていったか、そして、「ファースト・オーダー」というものがどうやって出来上がって来たかを描いています。」
~なぜこの時代を描こうと思ったのですか?
アシーナ「元々デイブ・フィローニ自身がパイロットに非常に興味のお持ちの方でしたので、それから今回はレイア・オーガナがどの様に「レジスタンス」を作り上げていったかと云う様な背景ですとか、レイアとポー・ダメロンとの関係、『フオースの覚醒』を見ますと皆さん色々質問が出て来ると思うんですね。どの様にして「ファースト・オーダー」「レジスタンス」が形成されていったのかと云う所ですね。」
~ジャックさん、「ファースト・オーダー」がどうやって出来たのか聞くことが出来てどう思いましたか?
ジャック「私の所属するポリゴン・ピクチュアズは『クローン・ウォーズ』から始まり、ルーカスフィルムと素晴らしいパートナーを築いてきましたし、勿論スター・ウォーズを好きじゃない人なんてこの世にいないんじゃないかというくらい、自分も大のスター・ウォーズファンですけれども、『フオースの覚醒』から始まった新たな3部作とリンクする、そして、アニメーションで新たなストーリーを描くという事で本当にワクワクしました。でも一番きつかったのは、箝口令が敷かれて誰にも内容を話してはいけなかったのが、一番きつかったです。」
~制作発表の段階から日本のアニメに影響受けたと公表されましたが、具体的にどの様な影響を受けましたか?
アシーナ「まず初めにデイブ・フィローニと次の番組はどういう物にしようかと話した時なのですが、まず誰も見たことが無いような番組にしたい。という思いがあり、そこにまたポリゴン・ピクチュアズのジャック・リアンと仕事がしたいと云う要望がありました。
更に色々考えていた中で、どういう見た目のものにしたいか。と云う時に、「超時空要塞マクロス」「シドニアの騎士」「山賊の娘ローニャ」などを例に挙げて話したのですけど、全部これらの作品は見た目が違うものですよね、私たちの方からジャックへこういう物なんだけど、と見せた時に「どう云う事よ!?」と言われたんですね(笑)。」
~そんなプレッシャーの感じないジャックさん、それを聞いてどうでしたか?
ジャック「私達もプレッシャー感じましたですけれども、それだけ私達に信頼を寄せてくれて、期待がかかっているという事で、逆に私達は非常にやる気になりました。そして、ポリゴン・ピクチュアズは元々この作品に限らず、常に誰も今まで目にした事が無いような全く新しい様相・見た目のアニメーション・デジタルコンテンツと云う物を手掛けるのをモットーにしているので、私達にはとっても挑戦となりました。」
~アシーナさんとジャックさんは『クローン・ウォーズ』でもお仕事をご一緒された事があるそうですが、ポリゴン・ピクチュアズとの出会いや、当時についてお聞かせください
アシーナ「まず2007年か2008年からの付き合いだと思うのですが、まだ私たちは当時は今から比べたら赤ちゃんの様な未熟な状態だったんですけれども、当時『クローン・ウォーズ』はジョージ・ルーカスが実際に指揮をしていましたし、非常に基準が高い物でありました。またポリゴン・ピクチュアズと一緒に仕事をすると云う事で、やり取りをしていまして、頻繁に電話会議をしていたんですね、そしてある時スカイプ会議をした時に私がジャックを起こしてしまった様で、ジャックが机の下の方から出てきて「起こしちゃった?」と聞いたら、「君のせいで夜通し仕事をしなきゃいけないから、机の下で寝ていたんだよ。」って(笑)。」
ジャック「アシーナはこの話がお気に入りで、毎回話をする度に内容が変わるので、真相はどうだかと云う感じです(笑)。
この話は年々大げさになっていくんです(笑)。」
アシーナ「毎朝電話会議する際に、カルフォルニアで現地時間午後3時半から4時位ですと、日本時間は朝7時くらいなんですね。ですので、オフィスまでの通勤時間なども考えますと、非常に朝早くから本当に皆さん熱心に仕事をして頂きました。」
ジャック「そう言って頂けると勿論嬉しいですけれども、私と私達のチームにとってもスターウォーズと云う素晴らしい一大フランチャイズに、こうやって関わることが出来ると云う事自体が本当に光栄な事で幸運に思っておりますし、仕事という感覚では無くて、むしろ毎日楽しんで皆がいっているので、全然苦になりません。」
~僕も東京コミコンで司会が出来るって云うのは同じ様な気持ちです!
次の質問です。日本の制作スタジオと仕事する事で制作や経験を踏んでどの様なプラスの側面がありますか?
アシーナ「私たちは本当にポリゴン・ピクチュアズと仕事するのが大好きなのですが、一緒に仕事をする事によって彼らから豊富な知識と色んな教養を得ているんですね。彼らが知っている事、彼らが制作でどんなことをしているかも、私たちは常に彼らから学ぶことが出来ていて、実際に私たちの現場で取り入れています。色々な御協力も頂いて、特に今回の『スター・ウォーズ/レジスタンス』の番組に関しましては、見た目の部分で非常に大きくお手伝いをして頂いております。今回の番組なんですけれども、全て3Dで制作をしておりますが、見た目は2D何ですね。シェーディングなどを使って見せる為に、ポリゴンさんが持ってらっしゃる知識を駆使したりと、ポリゴンさんの知識など素晴らしい物を私たちの番組で取り入れています。」
ジャック「同じことの繰り返しになりますけれども、私たちにとっては作品に関われることが光栄の極み何ですね。
アシーナとフィローニとは長い付き合いと云うだけで無くて、家族の様な存在で、必ず用が無くても週一で電話で話したりしますし、そう言った様に暖かい、
アットホームな関係の中で、素晴らしい仕事をさせて頂いて、こちらこそ光栄だと思っています。」
~ジャックさん、『スター・ウォーズ/レジスタンス』の魅力とは何でしょう
ジャック「完成した今回のシリーズを見た時に、本当に今までと一味違う、特に日本のアニメをかなり感じさせる様な淡い色彩であったりとか、もうLookと云う点で素晴らしいものが出来たなって完成しました。後は男の子としては、戦闘機が沢山出て来るという所に心を魅かれて、5歳の男の子に戻った様な気分で、自分がもう少し若かったら、この関連グッズが出て来たらどんどん買っていたのではないかと思ってしまいます。
アニメの全体的なテイストと言う意味ではちょっとルパン三世を思わせるような部分もあります。」
~それでは、ここで東京コミコンでしか見られない、制作の裏側をご覧頂きます!
ジャック「今、アニメーション・スーパーバイザーが主人公のカズのアニメーション付けを行っています」
~1話制作にどのくらいの時間がかかるのですか?
ジャック「1話20週間~25週間くらいです。番組の全体の中の一部を我々は担当しています。」
アシーナ「一番初めの所から計算しますと、脚本家たちが集まって会議をして、脚本に落とし込んでいって設定・設計をして、アニマトロニクスなどの作業に持ち込んで、最後ポスプロになって、実際に音声・音楽を付けるという所までですと、1話だいたい1年位かかってるんですね。
ワンシーズン22~26話くらいやるんですけど、一番初めの着手した時点からですとそれぐらいの期間になります。」
ジャック「須藤さんですね。彼はエフェクト・特殊効果のスーパーバイザーです。アニメーション付けの後に、こうした効果を付けて行きます。
プラスター銃口から出て来る光を、形・タイミング・長さ、そういったものを付け加えたものがこのようになります。」
ジャック「アシーナが言った通り、本当に1話1話、一コマ一コマに、凄い労力と時間がかかっている訳何ですね。
それこそ、脚本アイディアから始まって、監督の演出・効果・アニメーション・音響・音楽という風に、色んな部門の皆で何百人と云うスタッフが、力を合わせて一歩一歩完成へと近づけている訳なんですけれども、逆に仕上がった時の達成感というのも、やっぱりこの上ない物でですね、私達スタッフ皆で集まって完成したのを見ると「ああ、あの時はこうだったよね!」とか一歩一歩ステップを振り返りながら、そうやって凄く満足を得られるというのが素晴らしい所ですね。」
ジャック「これはもう最終の段階の工程になります。ライティング・照明とコンポジットと、合成されて行く訳なんですけれども、先程ご覧頂いたシーンと同じなんですけれど、そこに全ての要素をこうやって加えていきます。
先程お見せした、銃口から飛び出す光の明るさとか。そして、あごの線の所にある影とか、喉元にも、こう云う細かい所とか。」
アシーナ「私の方から付け加えさせて頂きますと、先程ジャックさんが私達と家族の様に一緒に仕事をしていると、言っていましたけれど、本当に私達密接な家族なんですね。例えば紹介した様な工程何ですけれど、私どもの方からのVXの担当がジョエルだったり、アニメーションのキースだったり、アセット担当のパウルだったりと云う3人のスタッフが東京とマレーシアのスタジオに出向きまして、本当にコラボレーションと云う形で一緒に作業を進めて行くんですね。そうすることによって、すべてのサイクル、使っているツール、コンポジットですとか全て
ちゃんとそれが実行できているか、確認しながら一緒に仕事をしています。」
ジャック「今名前が出た、ルーカスフィルムのスタッフの方々と云うのは、『クローン・ウォーズ』の頃まで遡ってですね、当時から一緒にチームを組んでやってきた仲間なので、東京に訪れる度に厚くもてなしますし、それプラス毎回毎回新たな発見や、新しく学ぶ事が彼らからあって、いつも楽しみにしてるんです。」
アシーナ「実際にこの番組を着手し始めたのが、2015年からなんですけど、私達は何度見ても全く飽きないんです。私たちは仕事で週末に22話一気見するという事もあるんですね。それは、そのストーリーがちゃんと一貫性・正確さを保っているのかを確認する作業なのですが、そういう中で何度見てもポリゴンさんがなさる仕事と云うのは本当に美しくて、アニメーションであったり、コメディの描き方・表現、口パクに対しても本当に全てが見事に作ってくださるので、何度見ても私たちは飽きないんです。
放映されているものを拝見しても、仕事の作業中に見てもラフで見ても、本当にとにかく全く飽きないですね。」
ここでスペシャルゲスト、日本語吹き替え版トーラ・ドーザ役、佐藤 美由希さんが御登場!
そして、佐藤さんがアシーナさんへ花束をお渡しします。
佐藤「「スター・ウォーズ レジスタンス」エースパイロットのトーラ・ドーザ役をやらせて頂いております、佐藤 美由希と申します、どうぞよろしくお願い致します。」
~佐藤さん、これでスター・ウォーズファミリーの一員となりましたが感想を聞かせてください。
佐藤「お話しを頂いた時は、正直なところ信じられない気持ちだったのですけれども、徐々に時間を重ねるにつれて私もスター・ウォーズの、彼女の一員としてちょっとずつ自覚と言いますか、日本語版のトーラとして、少しでも皆さんにトーラの可愛さであったり魅力を伝えるお手伝いが出来れば良いな。と云う気持ちになりました。」
~アフレコは進んでいるんですよね。
佐藤「そうですね。」
~どんな感じの雰囲気ですか?
佐藤「PVを見て頂いて分かったかなと思うんですけど、今回のシリーズとてもコミカルなシーンが多かったりもして、スタジオの雰囲気も明るく楽しいものになっています。」
~今日このお二人にお会いできて、どう云う気持ちですか?
佐藤「まさかお会いできると思っていなかったので、本当に光栄です。お会いできて嬉しいです!」
アシーナさんが佐藤さんの為にトーラの髪型をして来てくださっており、
佐藤「嬉しい~!!」
とても感激される佐藤さんでした。
そして、ここでフォトセッションへと移ります。
~最後にアシーナさんから皆さんへ一言頂けたらと思います。
アシーナ「私は5歳の頃初めて「スターウォーズ」と云う作品に出会いまして、その経験が私に一生残るものとなりました。ですので、皆さんにとりましても、この『スター・ウォーズ/レジスタンス』と云う作品が私にとっての「スターウォーズ」の経験である様な番組になってくださったら、大変嬉しく思います。
そして、今回ここにお招き頂きまして、本当にありがとうございます。大変光栄に思います。ありがとうございます。」
「スター・ウォーズ レジスタンス」12月9日(日)夜7時、ディズニーXDとDlifeで日本初放送!
「スター・ウォーズ レジスタンス」公式HP ➡ https://starwars.disney.co.jp/tv/resistance.html
映画『スター・ウォーズ /フオースの覚醒』より前の時代を舞台に、スター・ウォーズ のワクワクする世界観を”空のレースと空中戦”に投影した、スター・ウォーズ の正史であり新世代となるTVシリーズ。
また、初回特別エピソードは「スター・ウォーズ レジスタンス/スカウト」として、シリーズの第1話、第2話を1話に編集した特別版。銀河帝国の残党から生まれたファースト・オーダーが勢力を拡大する中、ポー・ダメロンが、若きパイロットのカズに未知なる可能性を見出し、”スカウト”する物語を描く。
文・写真/二月一日 写真/ataca maki
©ataca maki:PROFILE
イベント撮影やウエディング、エンゲージメントフォト、家族写真
様々な業種の店舗のwebページ、ブログ、DM等の撮影も行う。
Website ➡ http://151truevine.wixsite.com/less-is-more
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