暖かい春風がとても心地よく晴れた11日、主催・特定非営利活動法人チームいただきます/一粒萬倍制作委員会による、来月5月13日㈪14日㈫ GINZA SIX ~能楽堂にて上演される舞台「一粒萬倍 A SEED」のプレス発表会と公開ライブが、東証Arrowsにて行われました。
【舞台「一粒萬倍 A SEED 」とは】
舞台「一粒萬倍 A SEED 」は、”ダンシング・ベイビー”が登場し当時一躍話題になった「トヨタキャミ」CMディレクター松浦 靖氏~作・演出により”日本のこころと美を伝える”という思いが込められ制作・上演されている舞台です。
2016年10月の東京東中野梅若能楽学院会館での上演後、2017年1月にはロサンゼルスのアームストロング劇場にて上演され、初上演にも関わらずチケットは完売、当日はキャンセル待ちの列が出来る程の大盛況ぶりとなりました。昨年2018年もアンコール上演として、GINZA SIX 観世能楽堂にて春と秋に上演されました。
この度のプレス発表会では、舞台「一粒萬倍 A SEED 」が、新しく年号がかわるこの特別な年に「新しく生まれる日本を祝福する」という大テーマを掲げ、更に魅力的なキャストを加えて日本で上演される事が、東京証券取引所(東証Arrows)にて報告されました。
ここ東証Arrowsでは、上場セレモニーの際鐘が五回鳴らされます。それは五穀豊穣の五を意味しており、実りが増えて行くという日本の繁栄の意味が込められています。この度の発表会でも太鼓が五回鳴らされて始まりました。その五穀豊穣は正にこの感謝と祈りを捧げる舞台「一粒萬倍 A SEED 」に込められたテーマ・思いであり、ここ東証Arrowsが”五穀豊穣の聖地”という事で発表会の場所として選ばれました。
【作・演出 / 松浦 靖氏 ご挨拶】
「新しい元号がスタートする五月に、新元号と新しい日本の誕生を祝福するというテーマのもと上演いたします。いままで、この舞台を続けてこれたのも、舞台を観て頂いた観客の皆様の本当に嬉しそうな笑顔と嬉しいメールの数々などが糧になり、今回の記念上演という運びになりました。
古来より、”さ”と云う言葉には”神様”と云う意味が込められており、「おさけ」は神様の気が宿ったお酒、「さなえ」は神様の苗、そして神様の月である、五月(さつき)にこの舞台を上演出来るのも大変喜ばしい事です。素晴らしい出演者と演奏者のみなさんと一緒に今回も盛り上げていきたいと思 います。そして、是非、一緒にこの五月、新しい日本の誕生をこの舞台で、皆さんと一緒にお祝いしたいと思います。」
【出演者紹介】
●日本舞踊・ボールルームダンサー /
松本希望・曽又奈々・中村枝里香・肥後芳美
◆普段はヒールを履いてダンスを踊られている皆様ですが、この舞台での足袋を履いての踊りはいかがですか?
松本さん「第一回目よりは慣れてきたかと思います、ですがヒールの高さなども違うので難しいかなと思います。普段とは違う社交ダンスの動きを披露出来たらと思いますので、何卒宜しくお願い致します。」
●能楽師 / 八田達弥
◆アメノミナカヌシ役の見どころは?
「今回賑やかな動きをする方々と対比致しまして静の役、動きの少ない中で表現を致します。最初と最後の天地人の扉が開かれ五穀豊穣の神様を成すところを、気で上演させて頂きたいと思います。」
※5月13 (月)八田達弥 5月14(火)武田文志 出演
●日本舞踊 紫派藤間流 / 藤間貴彦・藤間爽子
今回はイザナギ・イザナミ役にて兄妹での共演が実現致します。
爽子さん「兄弟で夫婦役と云うのも照れくささもありますけれど、楽しんで演じさせて頂きたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。」
◆今回の日本舞踊のこだわりは?
貴彦さん「他のジャンルの方々との共演は初めてですので、模索をしながら楽しく稽古をさせて頂いています。」
◆紫さんから教わったことは?
爽子さん「うまく踊ろう、綺麗に見せようと先走ってしまいがちですが、まずは役になって”心で踊りなさい”という言葉を大切にしています。」
◆紫さんは御二人にとってどんな存在ですか?
貴彦さん「稽古事は厳しく教わりました。ですが稽古を離れると割烹着を着てお弟子さんたちに料理を振る舞ったり、まるで相撲部屋の女将さんみたいな存在で優しいおばあちゃんでした。」
●日本舞踊 / 花柳茂義実
◆藤間流・花柳流、流派を超えての共演はいかがでしょうか?
「同じ日本舞踊を愛している、若くて情熱のある方々と共演できるという事は、励みになりますしとても勉強になりますので、どうぞ宜しくお願い致します。違う流派のコラボレーションもとても楽しみです。」
●演奏
○小鼓 / 望月左武郎
「邦楽 囃子方は能楽の楽器(小鼓・大鼓・能管/笛・太鼓)を使い能以外の囃子方、歌舞伎で成長してきたお囃子です。他にも長唄・義太夫などにも同じ楽器を取り入れており、今回洋楽のチェロ・バイオリンと一緒に出来る事は、邦楽囃子方の一つの仕事だと思っております。」
横の堤の紐を握ると太鼓での”カン!”離すと太鼓での”ドン!”という様な音が出るなど、 小鼓の説明と実演をしてくださいました。
○大鼓 / 重草由美子
「指皮という和紙を何層にも固めたものを指に嵌めて、叩いて音を出します。」
元々は和太鼓をされていたと云う重草さん。さらに和太鼓をより深く知るため、師であり夫である望月左武郎氏に師事致しまして、古典楽器を演奏されていらっしゃるそうです。
○能管・笛 / 鳳聲晴久
「能管は音程は不安定なのですが、甲高い音、効果音をだしたりすることもできます。」という前ぶりのなか、幽霊が出てくる音、お寿司によく使われる様な音など興味深い例を挙げて、とても分かりやすく実演してくださいました。
○尺八 / 櫻井咲山
「尺八は雅楽の楽器として日本に渡って来まして、最初は穴が7つ開いておりました。ところが今は前に4つ裏に1つと簡略化され、演奏家の技量が問われる楽器です。人の声と一緒で吹いただけでその人の音色が出る、と言われている楽器でございます。」
○箏 / 日吉章吾
「箏も雅楽の楽器として奈良時代頃に伝わってきました。右手にはめておりますピックの様な箏爪を使って弦を弾くことによって、雅やかな音を奏でております。」
○チェロ / 谷口賢記
「今回の演奏は、違いを楽しんでいるという感じが正に合っております。この舞台に初参加させて頂くまでは、和楽器とのコラボはほとんどしたことが無く、一緒に演奏していますと、音の出し方や表現、西洋楽器とは全く違った世界観を感じます。そしてその違いを発見して理解する事でこの「一粒萬倍」の世界観を共有していく、そのプロセスが凄く楽しいです。和楽器と洋楽器がどの様に融合していくのかを、見た人に楽しんで頂ければと思います。」
○バイオリン / 内藤歌子
「今回参加させて頂く事になり、色んな和楽器の方や踊りの方と共演させて頂くのが初めてなので、とてもワクワクしています。心を込めて演奏させて頂きますので、何卒宜しくお願い致します。」
○和太鼓 / 石塚由有・大川真史・鳥山恋音
(石塚由有 太鼓プロジェクトindra-因陀羅-)
石塚さん「今回この舞台の作曲を担当させて頂いております石塚と申します。この舞台は日本神話を題材にしており、その世界観は文字通り”混沌”、”カオス”な世界から始まっています。その”カオス”の中にはいろいろな物が蠢き、混ざり合いながら、今現代の日本が成り立っていると云う、その成り立ちのシーンを思い浮かべながら曲を書かせて頂きました。今年日本は新元号になり、新しい時代が幕を開ける訳なのですが、私達演奏家とダンサーと色んな要素を交えて、新しい日本の文化を発信出来たらと思い演奏させて頂きますので、どうぞ楽しみにしていてください。」
ここで、映像と共に素晴らしい和太鼓の演奏が披露されました。
●花 / 相澤紀子
前回の舞台で実際に使用された相澤紀子さん制作の「五穀豊穣」の美しい花が登場し、今回の舞台での花は新元号「令和」の新しい「日本」を表現し制作される事が発表されました。そして、前回の舞台のクライマックスの映像が大画面で上映され、その美しいシーンが蘇ります。
【この舞台への意気込み・見どころ】
松浦氏「この舞台は宇宙のはじまり~一柱の神様から八百万の神様が誕生し五穀の種が生まれる物語で、エンディングではダンサーの皆様と相澤紀子先生のお花で華やかに表現を致します。今年の舞台では新元号「令和」新しく始まる「日本」を祝うという事で、それぞれの分野(伝統芸能と現代舞踊)でトップランナーとして活躍している皆さんが集合してくれました。能楽堂では、足袋でないと上がることができないのですが、社交ダンス界のトップの方々が足袋を履いて何足も足袋をすり減らして日々練習してくれた最高のダンス、垣根を越えたコラボに挑戦してくれる伝統芸能の方々、それから石塚さん、織川さん作曲の曲を、こんなに多くの和楽器と洋楽器のアンサンブルで能楽堂で演奏する舞台は他にないと思います。最高の曲と最高の舞踊、そして、今回は更に美しい衣装、新しいアレンジで表現致しますので、是非皆様楽しみに見に来てください!」
こうして舞台「一粒萬倍 A SEED 」上演に先駆け、作・演出 松浦氏を始めとする参加される皆様の情熱・思いがこのプレス発表会にて皆様へ伝えられました。
5月のGINZA SIX 観世能楽堂にて、お客様がその皆様の思いの全てを、実際に完成した舞台を見て受けとり・感動して頂ける事が、本当のこの舞台の「一粒萬倍」「五穀豊穣」奉祝「令和」の意味を成す事となるのではないでしょうか。
是非、皆様会場まで足をお運びください。
【舞台「一粒萬倍 A SEED 」】
奉祝「令和」新元号 記念上演!
《神話に秘められた物語が今、解き明かされる!国内最高峰の演者が織りなす奇跡の共演!》
■日時:5月13日(月) 夜の部 開場 18:00 開演 19:00
14日(火) 昼の部 開場 13:00 開演 14:00
夜の部 開場 18:00 開演 19:00
■会場:GINZA SIX 観世能楽堂
■チケット:SS席 12,000円 S席 10,000円 A席 8,000円 B席 6,000円(学生 3,000円) ※年齢制限 未就学児入場不可 ※学生券は一粒萬倍制作委員会のみの取り扱いとなります。
■予約メール:ichiryumanbai.office@gmail.com
■公演詳細:http://ichiryumanbai.com/
■プレイガイド:チケットポート / チケットぴあ / e+(イープラス) / ローソンチケット /カンフェティ
■チケットポート:03-5561-9001(受付:月~金 10:00~18:00)
http://www.ticketport.co.jp/recommend/20190312_aseed_190513.html
【奉納の儀 日本橋日枝神社 奉納演奏】
同日の12:00より沢山の人が集まる中、プレス発表会に先立ち関係者一同皆様が揃われまして、日本橋日枝神社にて特別演奏が奉納されました。
皆様和やかな雰囲気でありながら粛々と、これから始まる新しい時代「令和」を迎えられることへの感謝とお祝い、そして舞台「一粒萬倍 A SEED」の成功祈願の想いを込めて、儀式は謹んで執り行われました。
●君が代斉唱 / 越尾さくら
●尺八 奉納演奏 / 櫻井咲山
●チェロ 奉納演奏 / 谷口賢記
●日本舞踊 / 花柳茂義実 とチェロ 奉納演舞
花柳茂義実先生よりのご感想
「チェロの谷口さんよりこちらの曲”Bach: Cello Suite No. 3 in C Major,Bourrée I and II”をご提案頂きまして、音も皆様に聞いて頂きたいので、最初はチェロのソロで始まるようお願い致しました。そして踊りは長絹を纏い天使のイメージで、種が育つというイメージで、大地の恵みも空の恵みもすべてにありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。という感謝の気持ちを込めて踊らせて頂きました。」
●チェロとバイオリン / 内藤歌子 奉納演奏
演奏曲 “シュルコフ 「チェロとバイオリンのデュオ」”
そして最後には、皆様にお神酒が振る舞われました。
○同日・夜に行われました幻想的なライブの模様
文・写真/皆美光 写真/ataca maki Official Photos
©ataca maki:PROFILE
イベント撮影やウエディング、エンゲージメントフォト、家族写真
様々な業種の店舗のwebページ、ブログ、DM等の撮影も行う。
Website http://151truevine.wixsite.com/less-is-more
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