鈴木純子氏を代表理事とする一般社団法人「日本リ・ファッション協会」は東京に本部を持ち、サスティナブルな循環型社会の実現を目指し様々な活動をしている。
主な活動のひとつ「ReFashion Caravan」は日本の美学である和文化と和の心を着物のファッションショーに「メッセージ」を込めてパフォーマンスを行なったり、和文化の体験や商品販売を行っている。
古着の着物を洋風にアレンジし、和と洋をバランスよく融合した着付けを行なう特徴がある。
これまでも数多くの着物を「売り」とするパフォーマーは日本から度々、
このロンドンにやって来ていた。だからこそ、今や海外でも
「ただ日本人が着物を着てパフォーマンスをする」だけでは通用しなくなっている。
何がそのグループの売りなのか?何を舞台で表現したいのか?日本国内だけでなく、海外で魅せる意味とは?
出店している各ブースを回っていると、一際目を引くブースがあった。
ブースの前では三味線奏者が演奏しながら陽気に歌を歌い、楽しい雰囲気が溢れ、
和と洋が素晴らしくミックスされた斬新な着物を着こなしをしている女性たちが数名いた。
そこでは来客者に着物を着せ、写真を撮るというものであったが、
その着付けを担当している前島 ミシェル 由衣氏の着付けのクリエイティブさに
自分の中の着物への固定観念が吹っ飛んでしまった。
白人の可愛らしいコスプレ女性がミシェル由衣氏に着付けを依頼しに来た。
そのコスプレ女性は比較的体格のしっかりして、長身。
普通の着物の着付けでは到底小さすぎて着られない感じであった。
しかしミシェル由衣氏は着物の柄とその相手の雰囲気を瞬時に理解し、この人だから「この着付け方」というのを編み出すのである。
なんとも見事な出来に、訪れる誰もが満足していた。
彼女らのステージはイベント二日目の一番最後の夜8時15分という枠だった。
正直、今までHYPER JAPANを取材して来た中で、この時間帯の観客はそう多くないのが常だった。
が、この日は違った。
始まる時間前から多くの人がすでに席に座り、最後のステージが始まるのを興奮気味に待っていた。
そして各メディアも陣取るようにステージ前に集まり、演者たちをかなり間近で撮影していた。
パフォーマンスは5部に分かれ、着物を主体に斬新な着こなしのファッションショーから始まった。
タケシィ氏による心和む沖縄三線演奏と歌。
なんとも艶めかしい兼田玲菜さんと金井麻衣子さんによる刀と筆を用いたパーフォーマンス。
そしてまた高橋真美さんと薙野亜衣さんによるポップでセクシーな歌と踊り。
最後に全員がファッションショーのフィナーレのように舞台に登場し、観客は惜しみない拍手が会場に響き渡った。
パフォーマーは皆、異なったバックグラウンドをも持ち、年齢層も幅広く、それぞれの個性を生かした演出がなされていた。
こうして無事にHYPER JAPAN2日目が終わった。
一般社団法人 日本リ・ファッション協会公式HP ➡ http://www.refashion.jp/
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取材/Chikako Osawa-Horowitz
Osawa Horowitz Media Productions Limited
www.osawahorowitzmediaproductions.com
www.j-news-uk.com Editor, Web Magazine
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